医療脱毛に使用されているレーザー
アレキサンドライトレーザー
「アレキサンドライトレーザー」とは、パルス幅が20マイクロ秒、波長が755nmの黒色に反応しやすいレーザー光のことです。
毛根と毛乳頭に含まれるメラニンは黒色でアレキサンドライトレーザーを吸収しやすいのでムダ毛の除去に利用されています。
しかしアレキサンドライトレーザーは他のレーザーほどはメラニン色素に反応しないため、日本人などの有色人種が利用した際に肌トラブルが発生しにくいというメリットがあります。
そのため、医療脱毛を行うクリニックで最も多く導入されているのがアレキサンドライトレーザーです。
また、一度にレーザーを照射できる範囲が広いため少ない照射回数で脱毛を終えられます。
そして「中空照射」という身体に接触しない照射方法のため、脱毛施術を行う人間の技術力に左右されず安定した脱毛効果を発揮する上に、脱毛の際に接触による不快を感じずに済みます。
そのため、VIOのような繊細な部位を脱毛する場合はアレキサンドライトレーザーで脱毛することがおすすめです。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは半導体を利用したレーザーであり、波長が定まっておらず800~810nmの間で変更可能なことが特徴です。
また、照射1回分のパルス接続時間が1000分の3秒と非常に短時間なので、他のレーザーよりも高出力の脱毛施術が行えます。
そして他のレーザーよりも皮膚にダメージを与えないので痛みが小さく、その痛みは輪ゴムで弾いた程度といわれています。
そのため他のレーザーよりも照射部位を限定されません。
したがって医療脱毛でVIOの脱毛を行う場合に、最もおすすめなのがダイオードレーザーによる脱毛です。
また、ダイオードレーザーは照射口が四角形で当て漏れが起こりにくいので、技術者の力量に左右されずに安定した脱毛効果が得られます。
さらに当て漏れが起こりにくいことで二重照射の手間が減り、より短い時間で脱毛施術を終えられます。
そしてダイオードレーザーは照射部の先端にクーリングチップという冷却器を取り付けるため、他のレーザーよりも肌トラブルが起こりにくいというメリットがあります。
YAGレーザー
YAGレーザーは人工の結晶を利用したレーザーで、1064nmの波長を持ちます。
3種類のレーザーのなかで最も波長が長いので、より皮膚の奥にレーザーが到達します。
そのため、他のレーザーでは脱毛できない産毛などの細い毛にも脱毛効果を発揮します。
また、YAGレーザーは美容皮膚科がシミや傷跡の治療に使っているレーザーなので、脱毛施術を行う際に美肌効果も得られます。
そして、YAGレーザーは他のレーザーよりも確実に毛根へダメージを与えられるので、毛根の破壊に失敗した際に起きる硬毛化のリスクが小さいというメリットがあります。
ただしレーザーが皮膚の奥まで届くことで、施術に伴う痛みが他のレーザーよりも大きいというデメリットがあります。
医療脱毛の主な特徴について
永久脱毛できる
医療脱毛で使用するレーザーは高出力なので、ムダ毛の毛根を壊して再生を妨げることで永久脱毛を実現できます。
脱毛サロンの光脱毛で照射される光は出力が低いので、ムダ毛にダメージを与えて細くて目立ちにくい状態にすることはできても、毛根を破壊することはできません。
したがって、永久脱毛の効果は脱毛サロンでは得られないので、永久脱毛したいならクリニックの医療脱毛を行う必要があります。
短期間で脱毛できる
クリニックで行う医療脱毛は高出力のレーザーを使用する脱毛施術なので、およそ1年から2年ほどの短い期間で脱毛を終えられます。
しかし、脱毛サロンの場合は低出力の光を照射して脱毛施術を行うので、脱毛施術を終えるのに3~4年の期間が掛かります。
そのため、できる限り短期間で脱毛したいという方には医療脱毛がおすすめです。
医療脱毛の料金相場
クリニックで医療脱毛を行う場合の料金相場は以下の通りです。
- 肘上 :1万円~10万円
- 肘下 :10万円~16万円
- 両脇 :2.5万円~7万円
- 膝上 :15万円~28万円
- 膝下 :10万円~20万円
- VIO :11万円~21万円
- 全身 :30万円~50万円
(※各部位4~6回分)